筆者の英語アレルギー治療記

ここでは、筆者の七転八倒、悩み多き英語人生を振り返ることで、紹介に代えさせていただきます。

英語アレルギー時代

ひどいものです。中学2年の頃には、もう立派なアレルギーだったと思います。はっきり覚えているのは、高校受験の勉強中、つまり中学3年のときに、問題集の長文を見て、本当に蕁麻疹(じんましん)が出てきたことです。左手の肘のところにちょっぴり。初めてのことで、肝をつぶしました。

勉強が嫌いというより、英語そのもの、ずらっと並んでいる単語とか文章とかが大嫌いで、見るのもイヤでした。英語を読むことは、まさに苦行で、ただ過ぎ去ってくれることを祈っていました(授業もそうですし、受験も)。

まんまと高校に入ったのはいいのですが、なんと英語の授業があるんです。逃げ切ることは出来なかったのです。ゲンナリもいいところ。すっかり落ちこぼれて、毎回きれいに赤点を揃えていきました。付属校でしたので大学受験はないのですが、卒業できなければ仕方ありません。どうしていいか分からずに、英会話学校に通うことにしました。いちばん良いとされているところに。

英会話学校に通って

意外なことに、英会話を習ってみたところで、英語が出来るようには全然なりません。日本人に足りないのは英会話教室に通うことだ、英会話が出来るようになることこそ、英語が出来ることなのだとウブにも信じ切っていたので、狐につままれたような気がしました。広告はするものです。

確かに英会話は、ある程度(旅行で困らないくらい)出来るようになりました。でも、旅行で困らないくらいの英会話なんて、旅行にでも行かない限り役に立ちません。3ヶ月通って、英会話学校側が言うには、あるレベルには達したらしいのですが、手応えなど何もなし。英語は苦手なままです。次のレベルに行くにはもっと授業料を出せ、それもかなり出せ、というので辞めました。

いわゆるテープもの

もちろん、手を出しました。題材はアメリカのニュース番組で、英語のブロックごとに日本語訳が挟み込まれているので、テープを聴いているだけで勉強できてしまうというスグレモノです。広告にもっともらしいことも書いてあるし、「無料のお試しテープを送る」とあったので、早速送ってもらいました。

今思い返してみると、なかなか良い教材でした。続けていれば、効果はあったように思います。でも結局、お試しテープでさえ、最後までは聞きませんでした。当時の筆者にはレベルが高すぎたのでしょうし、求めていたものとずれていたのでしょう。何でも根性で片づける人がいますが、しっくり行っていれば続いているはずです。

英語の勉強法にまつわる本を多読する

うすうす気づいたわけです。どうも勉強法が間違っているんじゃないかと。新書版が流行るとともに、こういったジャンルの本もやたらに出版されました。本読みの性質も手伝い、「英語の」と題名にあるものは、必ず手を伸ばしました。二、三十冊は読んでいると思います。

本読みとしましては注目のジャンルが増えることは嬉しいことで、読んでいるうちは楽しみましたが、実際に役に立ったかと聞かれれば、「うーん」と考えてしまいます。

NHKラジオ講座を聴き、英語アレルギーが治る!

実は、これです。NHKラジオ講座こそ、筆者の英語アレルギー完治へ風穴を開けてくれた奇跡の教材です。筆者が聞いたのは、大杉正明先生が担当する、最後の年でした。大杉先生は、現在はNHK「テレビ」英会話で講師をなさっているので、ご存じの方も多いでしょう。清泉女子大学の教授です。そして、筆者の英語の恩人です。

まさに「しっくり」来ました。大杉先生の英語、そして英語教育に対する情熱が、594KHzの電波に乗って、筆者のごちごちに固まった英語アレルギーを溶かし始めてくれたのです。運が良かった。ラジオ講座を聴いてみようとするのが1年遅ければ、大杉先生の講義に出会うこともなく、未だに英語アレルギーだったかもしれません。

どんな英語学習者も、日本にいる限り、一度はNHKラジオ講座を聴くべきです。これは絶対。学校の先生はどうして教えてくれなかったのかな。

NHKラジオ英語講座の紹介

英文読解の本をじみに読む

1年間聴き続けて、英語に対するアレルギーは、かなりのところ溶けました。何より助かったのは、かつてのように長文を見ても気分が悪くなるということがなくなったことです。ずっとNHKラジオ講座を聴き続けるのもアリでしたが、筆者の希望は「ペーパーバックを読む」ことにありましたので、軌道を修正しました。

英文読解に焦点を当てた本もたくさんあって、英文があって、解説が続くだけなんですけど、じみにぐずぐず読んでいきました。もちろん、同じ本を何度も読みます。すると、ちゃんと慣れてくるもので、読めるようになるんです。

昔から読まされてきた教科書と何ら変わらないものですが、英語アレルギーでなければ、ちゃんと頭に入ってくれるのです。ホント、ひどい目に遭いました。思い返してみれば、ロクな教師に当たらなかったもの。

英語世界の存在に気づく

この辺のことは、「正しい英語勉強法」にて書きましたので、ここでは略しますが、アレルギーが治ってすべてオーケーかと言えば、そうではなかったことは指摘しておきます。

ペーパーバックを読みながら、心躍らす

今の筆者です。本当だったら大学時代には、ペーパーバックなんか読んでいたかった。そしたらコンパには、わざと早めに行っていたのに。女の子に「何読んでるの?」なんて言われたりして。くすくす。

計画より10年、遅れましたね。ま、しょうがない。

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